桜守について
1.桜守の必要性
2.桜守の類型
3.桜守の位置づけ
4.桜守の役割
5.桜守の運営
6.桜守と行政の役割
分担
7.桜守の拡大方策の
考え方
8.桜守が地域づくり
に及ぼす効果
9.桜守の将来展望

桜の知識
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桜守とは


最上川夢の桜街道を進めるためには、桜を維持管理する桜守の必要性についての検討が重要である。そのため、美しい山形・最上川フォーラムでは、7市3町に「全国都市再生モデル調査事業に係る調査アンケート」を行った。
その中から次の表に示した関係項目の概要を市町別に、以下のとおりまとめ、さらに桜守の類型区分を行った。
表:維持管理組織(以下「桜守」という)及び事業拡大方策について
(1)桜守の位置づけ
市町村名 概要
山形市 河川敷の占有は市で行い、植栽後の管理は桜守が行う。
東根市 行政としては、管理費の予算が捻出できない。地域ボランティアを含めた住民の力を借りて、きめ細かな管理をしていきたい。
大石田町 桜の維持管理を主体的に行い、あわせて最上川周辺の環境美化運動等もできる桜づつみ(桜街道)の保存会的な組織を期待。
新庄市 公園緑地の維持管理は市が管理しているが、管理対象緑地の増大に予算が追いつかず、管理が十分でないところがある。実際には市民の自主的な協力が必要。「本合海さくら会」が先行事例として周囲に波及効果を及ぼすことを期待。
米沢市 「自分たちの財産である」という意識をもち、主体性をもった維持管理。将来にわたる責任ある維持管理(継続性)、地域に根ざした維持管理、しっかりした維持管理により、より一層の地域活性化が期待できる。
高畠町 最上川夢の桜街道事業を実施するには維持管理組織が必要であるとの認識にたち、平成16年1月に「ぬかのめ桜会」を立ち上げた。
長井市 負担にならない維持管理。「細く長く」桜を愛して、守ってもらいたい。
白鷹町 (1)植樹した桜の管理。(2)桜守(オーナー)同士の交流拡大。(3)桜、街道を活用した活動(花見会、街道散策会など)の展開。(4)活動の宣伝(普及媒体)。(5)活動を通しての地域リーダーの育成。(6)産業(観光など)へのつながり等
(2)活動組織の事例
市町村名 概要
山形市 明治桜を楽しむ会
設立経緯:平成12 年度
組織形態:植栽地の町内の有志で組織
活動内容:植栽地の草刈り、ゴミの不法投棄の防止、野火発生の防止
村山市 碁点振興会
設立経緯:クアハウス碁点を拠点とする商店街の振興
組織形態:商店街組織
活動内容:月1回の定例会、季節ごとのイベントの開催
東根市 高崎地区ふるさと環境保全整備委員会
設立経緯:石崎山に桜植栽を計画
組織形態:地区の公民館を中心とした任意組織
活動内容:桜植栽、草刈、雪囲いなど
大石田町 大石田町最上川を愛する町民会議
設立経緯:区長連絡協議会、婦人団体連絡協議会、小中学校校長会、老人クラブ連合会等各種団体の会長と一般町民有志で組織された。会員38名(一般会員7名)
組織形態:任意組織
活動内容:平成13年度から15年度までの主な活動:最上川ウォークラリー。クリーン・アップおおいしだin最上川。最上川の水質検査、生態系調査。川の通信簿。最上川夢の桜街道への桜植樹。
新庄市 本合海さくら会
設立経緯:「本合海エコロジー」から発展設立
組織形態:任意組織
活動内容:八向(やむき)公園(桜56本)、史跡松尾芭蕉乗船の地(桜1本)、長坂地区新庄種苗事業所(桜20本)等の新植、消毒、枝折れの対処、下草刈等
高畠町 屋代ふれあい公園管理組合
設立経緯:屋代川の河川改修でできた公園の管理を行うために、平成12年5月に設立。
組織形態:地区住民、育成会、若妻会等の各種団体
活動内容:花壇、トイレ、遊具、水路などの管理、草刈、ゴミ拾いを実施。
ぬかのめ桜会
設立経緯:最上川夢の桜街道プラン地域検討会事業に基づき、地区が誇れる桜の名所づくりと地区住民の交流と親睦を深めるために設立。
組織形態:会の目的に賛同する個人、団体、企業(現在会員約30 名)
活動内容:砂川河川敷公園桜街道等の草刈、害虫防除(消毒)、樹木の施肥・剪定、交流親睦(花見、いも煮会)
長井市 伊佐沢桜会
設立経緯:伊佐沢地区には国の天然記念物「久保桜」があることから、同地区を桜で満開にしようと地元有志の呼びかけで20 年以上前に設立。
組織形態:任意組織会員100人ほど
活動内容:「久保桜」の近くに日本三大桜の二世を植栽。小学校の新入生に桜の苗を贈呈。桜の植栽個所愛宕山ほか多数。
白鷹町

(1)睦池(むつみいけ)釣り愛好会
設立経緯:河川敷地に国土交通省が設置した「睦池」の周辺に植栽した桜の維持管理にあたる。
組織形態:任意組織
活動内容:睦池の管理、魚の放流事業、釣り大会等の実施。

(2)東高玉地区
設立経緯:小鮎貝川の堤防脇に田んぼ圃場整備記念の桜並木があって、その桜を管理。
組織形態:自治会組織
活動内容:自治会活動、桜の管理
酒田市 酒田さくらの会
設立経緯:「最上川さくら回廊事業」、「桜づつみ事業」の動きに対応して、地元の新堀地区の住民を中心に桜の植栽や維持管理を通じて、うるおいある郷土づくりをすることを目的に、平成10年4月に設立。
組織形態:任意組織。会費個人1000 円/年・人、団体5000 円/年・口
活動内容:平成14年3月にソメイヨシノ60本植樹。参加者は、新堀地区及び建設業協会会員とその子どもたち総勢80名
<桜守の類型>

以上の調査結果から、類型としては活動や人の結集の仕方などによって類型化することができる。ここでは、主に人の集まり方によって桜守を独立組織型、行政組織活用型、1 町1団体型に区分する。独立組織型は、地域や各種団体などが母体となって、活動に賛同して自発的に応募した人たちから構成されるものである。行政組織活用型は、行政の一部となっている地区の町内会、学校などが母体となって結成されたもので、地区とのつながりが強い。1町1団体型は、人の集まり方は行政組織活用型とほぼ同じものである。
以上の類型化の考え方をもとにアンケートに記載された桜守の類型をまとめると、次の表のとおりである。
表:桜守の類型
区分 事例
独立組織型 本合海さくら会(新庄市)
伊佐沢桜会(長井市)
睦池釣り愛好会(白鷹町)
「ぬかのめ桜会」(高畠町)
明治桜を親しむ会(山形市)
酒田さくらの会(酒田市)
行政組織活用型 碁点振興会(村山市)
高崎地区ふるさと環境保全整備委員会(東根市)
屋代ふれあい公園管理組合(高畠町)
東高玉地区(白鷹町)
1町1団体型 大石田町最上川を愛する町民会議(大石田町)

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