桜守について
1.桜守の必要性
2.桜守の類型
3.桜守の位置づけ
4.桜守の役割
5.桜守の運営
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7.桜守の拡大方策の
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桜の知識
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桜の知識

[染井吉野]

サクラと言えば染井吉野を指すほど代表的な品種。高木で成長が早く、枝は太く斜上し、年をふるとやや下垂し風雅な樹姿となる。着蕾《ちゃくらい》(蕾《つぼみ》をつけること)がよく、出葉よりも開花が早く、花の散る頃まで葉が開かないため開花時は樹全体が淡紅色になり美しい。
花は中輪。オオシマザクラとエドヒガンの交雑種。成長は早いが、短命。特にテングス病に弱い。寒冷地に適する。

[大山桜(再掲)]

花期は染井吉野よりもわずかに遅いが、大輪で花色濃く美しいので最近よく植えられようになった。幹は直立し枝が太く高木となるが、枝は染井吉野ほど下垂しない。繁殖は実生が多いため、花の大きさや色、枝の太さ、葉の開き方など個体間に差がある。

[江戸彼岸桜(再掲)]

枝先細いが長命で大木となる。淡紅色小輪。長井市伊佐沢の久保桜はこの種である。

[枝垂桜《しだれざくら》]

エドヒガン系。一重淡紅色の「枝垂桜」の他、色の濃い「紅枝垂桜」、八重咲きの「八重紅枝垂桜」、「仙台枝垂桜」等がある。枝先細く枝垂れるのが特徴で、花は小輪、葉がでる前に咲き、流麗。

[河津桜《かわづざくら》]

寒緋桜と大島桜の交配種と推定される。紅色の強い一重大輪。山形県の気象に適合するかどうかは不明。

その他

そのほか桜の主な品種を「日本のサクラの種・品種マニュアル:財団法人日本花の会、平成4年」をもとに、次の表に示した。
表:桜の主な品種
品種名 樹形 樹高 花形 花色
花の
大きさ
開花
説明
普賢象
(ふげんぞう)
傘状 高木 八重 淡紅 大輪 4月
下旬
室町時代から知られた品種。
雌ずいの先端が曲がり、その様が普賢菩薩の乗っている象の鼻に似ているため、この名がついた。
松月
(しょうげつ)
傘状 亜高木 八重 淡紅 大輪 4月
中旬
もと東京の荒川堤で栽培されていた品種。
奈良の八重桜
(ならのやえざくら)
広卵状 高木 八重 淡紅 中輪 4月
下旬
カスミザクラの八重咲きの品種。奈良市知足院にあるものは国の天然記念物に指定。
アーコレード 傘状 亜高木 八重 淡紅 大輪 4月
上旬
英国でオオヤマザクラとコヒガンの交配でできた品種。日本では春と秋の二季咲き。
楊貴妃
(ようきひ)
盃状 亜高木 八重 淡紅 大輪 4月
中旬
花色優れた豊満な八重桜で、中国の楊貴妃を連想させることでこの名がついた。
一葉
(いちよう)
広卵状 高木 八重 淡紅 大輪 4月
中旬
花の中にある一本の雌しべが葉化していることから、この名がついた。
東錦
(あずまにしき)
盃状 亜高木 八重 淡紅 大輪 4月
中旬
高木孫右衛門の桜花集(1904)の新花之部にこの名がみられる。
鬱金
(うこん)
盃状 高木 八重 黄緑 大輪 4月
中旬
欧米人に好まれる。
果実はつけない。
御衣黄
(ぎょいこう)
盃状 高木 八重 黄緑 中輪 4月
下旬
花色が変わっているので珍重される。果実はつけない。
十月桜
(じゅうがつざくら)
傘状 亜高木 八重 白色 中輪 春と秋 エドヒガンとマメザクラの雑種と推定される。年に2度咲く。
関山
(かんざん)
盃状 高木 八重 濃紅 大輪 4月
下旬
花色が濃くて美しく、成育もよいので海外でも広く栽培されている。
天の川
(あまのがわ)
円柱状 亜高木 八重 淡紅 中輪 4月
中旬
枝が横に伸びず円筒形の樹形になるので、狭い庭に向く。
泰山府君
(たいざんふくん)
広卵状 亜高木 八重 淡紅 中輪 4月
中旬
桜町中納言は桜が散りやすいのを嘆いて、泰山府君を祭って花の期間が長くなるよう祈ったところ、21日も散るのが延びたとの故事からきた。しかし現在のものと同じか不明。
福禄寿
(ふくろくじゅ)
広卵状 亜高木 八重 淡紅 大輪 4月
下旬
2n=24の3倍体(基本数の3 倍の染色体をもつ倍数体4倍体と2倍体の交雑によって生じ、有性生殖では系統を維持できない)。花弁がねじれるのが特徴。
子福桜
(こぶくざくら)
玉状 亜高木 八重 小輪 4月
上旬
シナミザクラとエドヒガンの雑種と推定。
一つの花に2〜3個が結果するのでこの名がついたとされる。年に2度咲く。
五所桜
(ごしょざくら)
傘状 高木 八重 淡紅 大輪 4月
下旬
もと東京の荒川堤で栽培されていた。
兼六園菊桜
(けんろくえんきくざくら)
広卵状 亜高木 菊咲 淡紅 大輪 4月
下旬
原木は金沢市兼六園にあり、国指定天然記念物だったが1970年に枯死。接木繁殖したものが公園内にある。
麒麟
(きりん)
盃状 亜高木 八重 濃紅 中輪 4月
下旬
関山に似るが、成葉の鋸歯があらいことや花のがく片に著しい鋸歯がある点で区別。
妹背
(いもせ)
盃状 亜高木 八重 大輪 4月
下旬
雌ずいが2本ものが多くて、一花梗に二つの果実が着くためこの名がある。
オカメ 広卵状 低木 一重 紫紅 小輪 3月 カンヒザクラとマメザクラの交配による。
琴平
(ことひら)
傘状 高木 八重 中輪 4月
中旬
原木は、香川県琴平町琴平神社の境内にある。
仙台屋
(せんだいや)
広卵状 高木 一重 中輪 4月
中旬
原木は、高知市内の仙台屋という店の庭にある。植物学者の牧野富太郎が命名。
嵐山
(あらしやま)
盃状 亜高木 一重 淡紅 中輪 4月
中旬
もと東京の荒川堤で栽培されていた。Wilsonが報告したものと同じもの。
胡蝶
(こちょう)
盃状 亜高木 一重・
八重
淡紅 大輪 4月
中旬
京都の仁和寺境内に桜で、満開の時にはあたかも蝶が舞うような風情があるので、この名がついた。
白妙
(しろたえ)
盃状 高木 八重 大輪 4月
中旬
もと東京の荒川堤で栽培されていた。
アメリカ 傘状 高木 一重 淡紅 中輪 4月
上旬
ソメイヨシノの実生から選抜されたという説と植松三代作氏が作出したという説がある。植物学者の大井次三郎が命名。
高台寺
(こうだいじ)
広卵状 高木 八重 大輪 4月
中旬
原木は、京都の高台寺にある。成葉が大きく鋸歯が粗いのが特徴。
松前
(まつまえ)
盃状 高木 八重 淡紅 大輪 4月
下旬
1963年にイトククリの実生苗から育成・選抜された品種。植物学者の大井次三郎が命名。雌しべが花柱上部や柱頭まですべて葉化するのが特徴。
牡丹
(ぼたん)
傘状 高木 八重 淡紅 大輪 4月
下旬
もと東京の荒川堤で栽培されていた。
駿河台匂
(するがだいにおい)
傘状 亜高木 一重 大輪 4月
下旬
江戸駿河台の一庭園にあったため、この名がついた。芳香が非常に強い。
太白
(たいはく)
盃状 高木 一重 大輪 4月
中旬
英国の桜研究家イングラムの庭園にあった桜。この接ぎ穂から育成した鷹司信輔が命名。
手毬
(てまり)
盃状 亜高木 八重 淡紅 大輪 4月
中旬
「花壇綱目」に記載された古い桜。

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